2010年3月5日金曜日

化粧品の歴史 日本 古代『赤』

『赤』

赤は世界中で、そして日本でも特別な色とされていました。

古代から赤土・赤い顔料を体に塗り『魔よけの色』として、儀式などを行う時のための神聖な意味合いがあり、女性だけのものでは無かったようです。 

古代人は、その赤色に流れる血液の色・燃えさかる火の色・生命の源でもある太陽の色など赤色には特別な強いパワーが秘められていると感じ用いられてきました。

6世紀後半から中国(随)より紅(花)や白粉が輸入され、奈良時代や平安時代になると唇と頬に赤い紅を染めました。これが日本の化粧文化の原点とされています。

舞妓さんや結婚式の白無垢姿の花嫁さんなどに残されているメイクというのが、白粉(おしろい)に赤紅であり、赤が引き立ち、妖艶でいて奥ゆかしさを感じさせられます。

必ず、どの化粧品メーカーも『赤』の口紅を揃えています。

やはり現代においても、赤は女性のイメージでありセクシーな色であり、真っ赤に染めた唇というのは、魅惑的です。

ちなみにルージュってフランス語で『赤』って意味で、口紅も頬紅もルージュって呼ばれていたそうです。